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953:オランダ管轄・バタビア裁判/勝村良雄少佐ケース
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    戦犯裁判オランダ管轄バタビア裁判
     

    第28号法廷/ボゴール憲兵隊事件

     

    起訴理由概要:概ね昭和17年3月頃同20年9月頃までの間ボゴール憲兵分隊及び同所属プラプランアト分遣所に勤務し職務遂行中、戦時公法及び慣習に違反し、戦犯行為を犯し又は犯さしめた。
    即ち職務上検挙せる男女を問わず、組織的テロを以て臨み、尋問に際し非人道的手段を以てこれを苦しめた。
    殴打点火せるせる煙草を以て身体を火傷せしめ水攻めを加え通じ又故意に飢えしめ、医薬品を与えず、数日の間の長さに亘り身体を自由に伸ばし得ざる超満員の屋内に収容し、ために多数の死者を出さしめ、少なくも之等の者に深刻な身体の苦痛を与えた。

     

    憲兵隊長・勝村良雄憲兵少佐・静岡・30歳・陸士卒:47/7/13死刑>47/10/21死刑>48/6/22銃殺:弁護無し
    憲兵隊・百田昌司軍属・京都:死刑>死刑>銃殺
    憲兵隊・玉峰長雄通訳・台湾:死刑>死刑>銃殺
    憲兵隊・谷口武次憲兵大尉・宮崎:無期>15年
    憲兵隊・鈴木秀雄憲兵准尉・神奈川:10年>5年
    憲兵隊・木庭喬憲兵曹長・大阪:10年>5年
    憲兵隊・浜田貞憲兵曹長・埼玉:20年>20年
    憲兵隊・山田勇藏憲兵曹長・北海道:10年>10年
    憲兵隊・大神善次郎憲兵曹長・福岡・20年>20年

     

    「日本再建の為の犠牲であって有意義である」

    遺書
    勝村金次殿
    今夜は十六夜の明月です。爪哇の空は、雲一つなく晴れ渡って居ます。
    良雄の気持ちも、「清風明月をはらふ」といふか実にさっぱりとした、すがすがしい気持ちです。
    明朝ボゴール関係の部下二名と共に死刑の執行になります。
    恵まれた時、恵まれた状況下に、恵まれた心境を以て、三十年間の人生を終り得る事を此の上なく喜んでゐます。
    必ず日本人として、日本軍の将校として立派に最期をかざります。

    お育てして戴いた御高恩に何一つお報いできませんでしたが何卒おゆるし下さい。
    爪哇に於ける状況は逐次帰られる方々から御話がある事と思ひます。
    また此れ等の方は戦争中は勿論最期迄一方ならぬ御世話になった人々ですから、良雄に代って充分御礼を述べて下さい。

    又ボゴール分隊長当時の吉田昌司軍曹、玉峰長男通訳(現名董長雄台湾出身)スマラン分隊長当時の部下林幸雄曹長、根立一曹長の4名は私の不徳より死刑の判決となりました。
    どうか家族の方々に御詫び状をお願ひ致します。
    此等の人々の住所は,礼状旁々弁護士団に聞いて下さい。
    私の知って居ります村の方々に宜しく。
    家からと青羽根からの写真、手紙有難うございました。
    日々是好日
    昭和23年6月21日夜
    グッドロック刑務所にて

    今日も又晴天、只々感謝と喜びに満ちて居ります。
    23,6,22,7時(死刑当日)

     

    董長雄軍属

    遺稿
    本職は台湾人である。
    あるが故に一身を捧げ妻子を犠牲にして法廷に於て最後の一線を守り、そして散るのである。
    日本のためを思って終始一貫の信念を守って戦ったのである。
    そして国家の所属が変っても、本職は日本軍人として死んで行き度いのである。
    又法廷の通訳の松浦中尉の為めに一言して置く。
    彼に対し悪評あるも、皆の誤解である。
    彼は日本軍将校として日本人の為めに尽し、決して不利を導くやうな人格のものではない。
    少しでも有利になる如く心を配ってやった彼である。
    特に後日の為に証す。
    松本大尉は特志勲功に価し・・彼に会えば死囚の本職は殺されても一切をあきらめる程よくして下された。
    死囚房に於ける谷口武次大尉の奉仕は親が子を思ふ熱情なり。
    ・・本職はつくづく彼の部下であることの幸福に泪せり。
    吉竹智茄男大尉は立派な人格であり・・山口男爵閣下の尽したる事象は感謝に耐へず将来日本対朝鮮、台湾の連結に深い深い種を植えつけた。
    鬼倉中尉は憲兵に対する戦犯裁判に於て、将来憲兵が再現せば彼の銅像を憲兵司令部に建立せねばならない程の功を立てた。
    理由は生き残った「ジャワ」憲兵の誰もが心より感謝し立証するものである。

    若し此の裁判は「正義の為」と言はずして報復と呼称せば本職は死刑に処されても何をか言はむ。
    若し叩いた蹴ったの行為が悪いにしても、それだけで果たして死に価するか。
    ・・彼等は非戦闘員「インドネシヤ」人を射殺しても3年半の刑なり。
    何等利害関係なき「イ」人を2名射殺しても8年ではないか。
    そして刑務所内に於ける彼等が我々に対する虐待は如何。
    特に平和時に於てである。
    何が正義だ!何が裁判だ! 以上

    最後の御願ひに将来大日本帝国が復興せば、どうか本職の一子董英明を政府に於て日本教育を恵み給はらん事をお願ひ申上げます

    【2012.05.14 Monday 02:17】 author :
    | B級裁判 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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      【2019.04.06 Saturday 02:17】 author : スポンサードリンク
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