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324:資料…【SSに痛打】抗議船、英国領内で出港差し止め措置 フェロー諸島へ妨害行動できず
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    2011/07/20 16:00 http://sasakima.iza.ne.jp/blog/entry/2364626/
     

     自らを「正義の海賊」とさえ呼ぶシー・シェパード(SS)の妨害を抑止する上で、大きなニュースが飛び込んできました。

     現在、発売されている正論8月号の記事「シーシェパード打倒に立ち上がった在外邦人」で、私はこのように書きました。
     

     今、この集団を制止することができる国や組織は、世界中のどこを探しても見当たらない。
     本来なら、公海の秩序を保つために管轄権を持つ旗国が取り締まるのだが、抗議船ブリジット・バルドー号の船籍国、オーストラリアは毎年、日本からの要請を受けて渋々船内の捜索を行うのみ。現在の連立政権には、SSと一心同体の政党・緑の党がついている。活動家を立件したり、抗議船を拿捕することもない。
     また、スティーブ・アーウィン号、ボブ・バーカー号の2隻の船籍国、オランダはそもそも「取り締まる意思が見られない」


     ないないづくしだったSS対策に、厳しい法的措置を下した国が現れました。

     それは英国です。

     地中海で反クロマグロ漁キャンペーンの後、スペイン・バルセロナでの示威行動を終え、北大西洋のデンマーク領・フェロー諸島へ向かおうとしていたSSの抗議船、スティーブ・アーウィン号は7月上旬、ジブラルダル海峡を越え、大西洋を北上しました。

     そうして、フェロー諸島へ行く前に寄港したのが、英国のグレートブリテン島の北東に浮かぶシェトランド諸島のラーウィックでした。

    http://ja.wikipedia.org/wiki/シェトランド諸島


     SSはラーウィックで燃料と食料の補給のため、数日間、港に立ち寄り、フェロー諸島へと向かうつもりでいました。フェロー諸島では毎年夏に、伝統のゴンドウクジラ漁が行われています。SSはこの地で、暴力を用いて直接行動に出る計画を立てていました。

     ところが、ラーウィックから出る直前、英国政府から出港止し止め措置が下されたのです。

     なぜか?

     この措置をひも解くには、時計の針を1年前に戻さなくては行けません。SSは昨年6月、地中海のクロマグロ漁キャンペーンで、マルタの水産業者が、リビア沖の海域に作っていたマグロの巨大いけす網を船ごと体当たりして、破壊しました。

    From TIMES OF MALTA.COM

     マルタの漁師たちを負傷させ、さらに彼らを「密漁だ」と勝手に言い切ったSSはこのように、いけすの中にいた数百匹のマグロを大洋に逃がし、大損害をくらわしたのです。そもそも、こんな行為がまかりとおるわけはない。


    『2010/6/18 クロマグロ網を破壊するSS』
    http://sasakima.iza.ne.jp/blog/entry/1659342/
     

    『2011/6/14 SS、チュニジア船と激突』
    http://sasakima.iza.ne.jp/blog/entry/2321148/
     

     この攻撃で、マルタの水産業者「Fish and FIsh」が被った被害額は約100万ユーロ(1億1000万円)以上にもなりました。

     マルタ政府もシーシェパードを非難し、水産業者をバックアップしました。そうして、この業者は、英国の裁判所に、損害賠償訴訟を起こしたのです。マルタは英連邦の加盟国であり、これは調べなければ確定的なことは言えませんが、わりかしスムーズに法的措置を取る事ができたのかもしれませんね。

     このことを受け、数日前、英司法当局の執行官が、スコットランドのアバーディンからラーウィックのスティーブ号を訪れ、出港止し止め措置を下したことを伝えました。

     これには、シーシェパードの資産凍結という意味合いも含まれていると思います。彼らの支払い能力や支払い意思がなければ、船を強制的に売却して、マルタ側に賠償金を支払わせることもできるわけです。

     今回の出来事は、マルタやデンマークがEUの加盟国であることや、訴訟の対象がクジラではなく、クロマグロであることもこうした迅速な措置に関連があったのかもしれません。

     このことから、SSは、勢い勇んでフェロー諸島に乗り込もうとしていたスティーブ号は足止めをくらうことを余儀なくされ、フェローに向かうことができなくなってしまいました。

     執行官はシーシェパード側が法的措置を取らなければ、このまま港に長期間、差し置くことも伝えました。この出来事について、SSの声明文にはこのように記されています。

     Now,unless we post a bond for USD$1,411,692.87, the Steve Irwin will be held indefinitely and possibly sold. This would not only be a financial hardship for Sea Shepherd, but more importantly, it could prevent us from reaching the Faeroe Islands to protect pilot whales and threaten our ability to defend whales in the Southern Ocean Whale Sanctuary from the Japanese whaling fleet this December.

      今や保釈金141万1692ドルを収めなければ、スティーブ・アーウィン号は無制限に出港止し止め措置を受け、売却される可能性もある。これは、シーシェパードに資金的な苦難を与えるばかりではなく、さらに重要なのは、我々がゴンドウクジラを救うためにフェロー諸島に行けなくなることを意味する。そして、12月に南極海のクジラサンクチュアリで行われる日本の捕鯨船から、クジラの命を救う我々の可能性に脅威を与える事にもなる。

     さっそく、SSはホームページ上で、「SAVE OUR SHIP EMERGENCY…SOS…HELP NEEDED(私たちの船を救ってください。緊急SOSです。あなたの助けが必要です」との募金キャンペーンを始めています。

     果たして保証金額の設定がSSの言うように、141万ドルなのかは確かめなければなりません。

     彼らは財務データを自ら発表し、資金の出し入れを詳細に明らかにしたことがなく、昨年、日本の法廷に臨んだニュージーランド船長、ピーター・ベスーンを救おうキャンペーンの際も、今回と同じように「緊急SOS」をPRして寄付を募りながらも、どれぐらい集まったのかをまったく発表しませんでした。

     仮にSSサポーターから、141万ドル以上の資金が集まったとしても、彼らはこの資金を他のキャンペーンに使う可能性もあるでしょう。つまり、抜け目の無いワトソン集団はこのピンチさえも寄付集めのPR手段として活用する可能性があります。

     しかし、スティーブ・アーウィン号がこのまましばらく、シェットランド諸島に差し止め置かれることは、フェロー諸島の漁師たちにとっても、もちろん、日本の調査捕鯨関係者にとっては朗報です。

     合法的に漁を行っている地中海のクロマグロ漁の漁師にとっても、SSへ大きな打撃をくらわせたことになります。

     シー・シェパードは、もう1つの船、ブリジット・バルドー号をフェロー諸島に向かわせると息巻いていますが、乗船クルーの減員は迫られるし、ヘリコプターでの撮影や高速ゴムボートでの妨害もできなくなるため、大幅なパワーダウンは避けられないでしょう。

     そして、これまでうなぎ上りだった団体の懐具合にも、この訴訟は痛烈な痛手をもたらすことになります。裁判では、巨額の訴訟費用が必要となりますし、もし、敗訴すれば多額の賠償金の支払いも余儀なくされますから。

     かつて、英国はシーシェパードの抗議船の船籍を剥奪した事があります。どこかの国とは違って、無法者集団には毅然とした姿勢を示す法治国家であり、今回も、法に従い、きっちりと措置を下した訳です。

     ワトソンは、まさかマルタの水産業者が英国で損害賠償請求を行うなど思いもよらなかったでしょうね。

     私は、この措置には、マルタやデンマークからの外交要請やIWCでの非難決議も深く影響しているのではないかとも思っています。

     シー・シェパードは今、小国マルタの一企業の行動によって、手足を封じ込まれようとしています。

     ラーウィックの港に佇むワトソンの苦悩の表情が浮かんでくるようです。
    【2011.07.19 Tuesday 15:11】 author :
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      【2017.12.12 Tuesday 15:11】 author : スポンサードリンク
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