<< 275:麻生さん、相変わらず・・・ | main | 277:戦犯裁判:米国管轄:横浜裁判:第48号法廷/函館俘虜収容所第1分所虐待事件・浅利英二軍属 >>
276:戦犯裁判:米国管轄:横浜裁判:第4号法廷/函館俘虜収容所第1分所・平出嘉一大尉
0

     戦犯裁判アメリカ管轄・横浜裁判


    第4号法廷/函館俘虜収容所第1分所(室蘭中島町・44/6西芦別移転)虐待事件・平出所長

     十分な衣食を給与せず、医療懈怠により多数の俘虜を死亡させた。また部下が行った俘虜19名暴行と俘虜サットルら2名の死亡、俘虜キャンベルら2名から腕時計を強奪した虐待・違法行為の不作為責任・8カ条26項目が訴因とされた。

    分所長・平出嘉一大尉・北海道:46/1/22判決絞首>46/1/25確認>執行1946/4/26・弁護盒

     予備士官学校41年卒少尉任官、1942/12/6開設の室蘭俘虜収容所長に任命11/20された。
     
     
     53名ともいわれる俘虜死亡は、船舶移送時の体力消耗や医薬品不足によるものであったようで、次第に死亡率は減少している。
     また当時、医薬品は不足しており、医療懈怠は平出少尉の責任ではない。
     
     暴行や時計強奪などの俘虜虐待は、平出所長自身は人道的に処遇しようとしたのだが、監視員の軍属がユ〜事聞かなかった為に起きている。
     少尉に任官後、前線経験もなく収容所長に補職されたが、部下の軍属は「名誉の負傷」の傷痍軍人で、戦闘経験の無い将校の命令は聞き流していただろう。
     これは、戦傷者を報復出来る立場に置いた日本軍上層部に責任がある。
     
     また、初代函館本所長・畠山大佐の俘虜処遇方針が、函館管内の戦犯有罪27名の3/4を占めている事から、本所長の責任がより重い。
     
     本件に証人として出廷した2代本所長・江本茂夫中佐の在任中は、俘虜3名が死亡していても収容所員に有罪者を出していない。
     
     
     英俘虜サットルの死亡が虐待致死として、平出嘉一大尉絞首刑の主因とされたようだが、せめて過失致死が相当じゃないかな。
     
     サットルには盗癖があり、2度数日間の軽営倉処分を受けていたが、仮病を使って保健室でサボってる様な奴だった。
     1943/12に2度も食糧庫に盗みに入ったのがバレて、10日間の重営倉処分となったが、約1週間目に体調不良を訴えた。
     仮病の常習者だったので、平出少尉は保留、翌日入院させたが、12/23クルップ性肺炎で死亡した。、
     葬儀は所内の礼拝堂で、日本側と俘虜全員が参加して行われ、遺体を火葬に付し遺骨は所内に安置したという。
     
     横浜裁判4ケース目の事件だった事が不運、絞首刑になった理由だと思う。
     
     
     平出所長は、俘虜虐待を禁じ、三井芦別鉱では危険な坑内労働を俘虜にさせなかったり、立派な人だったと思うのにね〜。
     
     
    参考
    分離裁判で有罪となった渡辺貞雄軍属:「殴らなけれは周りから『敵国の捕虜をのさばらせる気か!』と、白い眼で見られる時代」だが、(平手所長が)捕虜に手を下したことはなく、部下が捕虜に対し暴力行為を振るうことを厳しく禁止していた。

    衛兵司令・浅野喜代治軍曹:(平手所長は)言葉の端々には捕虜を正当に扱うことに腐心していたようです。兵のなかには、『彼は外人の混血児ではないのか。だから捕虜の待遇に気を使ってばかりいるし、英語が上手なのも、そのためでないか…』等の陰口がささやかれるほどでした。

    衛兵司令・村上豊三郎軍曹:『ナンダッ貴様そんな軽い物を持てないで、それでも兵隊かッ、俺はナァ貴様等の為に、片輪になったんだぞッ見ろッ』。精一杯の憎悪をこめた罵声と共に飛ぶ激しいビンタの音…。・・・作業はレンガの運搬その他製品の運搬等、割に軽作業と思われたが、日本人の様に腰が強くない為か又衰弱の為かしれないが、一寸した物を持ってもフラつく状態。そうすると軍属のビンタが飛ぶ訳で、私なども目に余る暴力を見兼ねてたびたび注意したが、逆に権限外だと喰ってかかる仕末であった。しかし、温厚な所長は毎日衛兵軍属を集めて国際法を説明して捕虜を丁重に取扱う様訓示するが、彼等軍属にはいっこうに理解出来ない様であった。

    【2011.07.03 Sunday 19:17】 author :
    | B級裁判 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    スポンサーサイト
    0
      【2017.12.12 Tuesday 19:17】 author : スポンサードリンク
      | - | - | - | - | - |
      この記事に関するコメント
      コメントする









      この記事のトラックバックURL
      http://stomach122.jugem.jp/trackback/276
      トラックバック