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2723:戦犯裁判・イギリス管轄・クアラルンプール裁判:第30号法廷/拘禁マレー人虐待致死・中村事件
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    戦犯裁判イギリス管轄クアラルンプール裁判

     

    第30号法廷/拘禁マレー人虐待致死・中村事件

     

    起訴理由概要:被告人は、昭和19年4月〜20年8月15日ブトウ刑務所に於いて、入獄のマレー人を虐待し約640名を死に至らしむ。

    被告人らは、この間、刑務行政の幹部であった。

     

    クアラルンプール政庁・中村鶴丸軍属刑務官・秋田:昭和22年6月3日・判決絞首刑>同日確認>執行クアラルンプール:弁護中津

    ・阿部正博刑務官・新潟:昭和22年6月3日・判決絞首刑>同日確認>執行クアラルンプール

    ・柴田雄刑務官・東京:昭和22年6月3日・判決15年刑>昭和22年8月以降・再審5年刑

    ・飛田重雄刑務官・石川:昭和22年6月3日・判決15年刑>昭和22年7月21日・確認3年刑

    ・道前忠雄刑務官・新潟:昭和22年6月3日・判決無罪>昭和22年7月2日・確認3年刑

     

    一般解説:

     昭和19年4月から1年余で、刑務所に服役中の囚人640名を死に至らしめたとして、5名の刑務官が起訴され、2名が絞首刑、3名が有期刑となった。

     刑務官とはいわば看守であって、刑務行政の幹部では無い。刑務官の個人犯罪で640名以上の囚人を大量死させることは事実上あり得ず、この場合、事実であれば、空襲や伝染病の発生など日本側としては不可抗力の事態が起きたためとしか考えられない。当然このような場合でも、刑務所側の管理責任として、所長以下の管理責任や医療部門の責任者、そして上部機関の管理官らが起訴されていてしかるべき事件であるはずなのに、刑務官5名だけしか起訴されていないのは、事件性に相当の疑いがある。

     日本側刑務所幹部を起訴処刑したかった英軍側として、このような大量死事件で刑務官5名しか起訴しなかったのは、事件性が低い、若しくは事件性が無いと判断していたとしか思えない。

     死者数も、労務使役中の死者を刑務所の虐待死者として計上したり、全くの捏造であった可能性もある事件である。

     絞首刑の2名は、たまたま囚人に名前を覚えられていた程度に過ぎず、他の3名は15年刑2名と無罪も1名で、事件に重大性があれば考えられない軽判決である。この3名は、1月後の確認で無罪1名が3年刑に増刑、1月半後の確認で15年刑1名が3年刑に減刑、同じく15年刑1名は再審が行われ15年刑が5年刑に減刑されており、判決基準に一貫性が無い裁判であった。

     

    監修;福本

    【2017.02.28 Tuesday 12:11】 author :
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      【2019.06.04 Tuesday 12:11】 author : スポンサードリンク
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