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199:アメリカ/ 東京上野憲兵分隊・B29搭乗員俘虜斬首事件・千住大橋事件
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    戦犯裁判アメリカ管轄横浜裁判

    #306/東京上野憲兵分隊・B29搭乗員俘虜斬首事件・千住大橋事件

     1945/5/26東京空襲(死者3651名。焼失16万6千戸)後、足立区入谷町に墜落したB29搭乗員俘虜8名のうちナップ・Knapp少尉が、逃亡中に警防団2名を射殺した。
     
     2日後、ナップ少尉は西新井駅の貨車に隠れているところを逮捕されたが、東京憲兵隊長・大谷敬二郎大佐から「殺人を犯した米兵を俘虜として扱う必要なし」と命じられた上野憲兵分隊長の堀江アキラ少佐は、千住大橋の河原で野口悦二憲兵曹長に斬首させた。
     
    戦犯裁判
    上野憲兵分隊長・堀江少佐 逮捕前自決
    野口悦二憲兵曹長 懲役12年
    東京憲兵隊長・大谷敬二郎大佐 懲役10年


     ナップ少尉は、無差別爆撃の重罪犯である上に、墜落後も警防団員2名を射殺しているのであるから、裁判が実施されたとしても、死刑が妥当である。

     ただ少尉自身は、敵地に墜落したからといって降伏の意思はなかった以上、戦闘の継続であり、警防団員射殺は非難される事ではないだろう。

     また彼は、自機の投弾が無差別に市民を殺害しているのであるから、逮捕段階で虐殺される可能性を承知していた為、抵抗したとも思われる。


     東京憲兵隊長の大谷敬二郎大佐は、憲兵司令官の裁判不要処置命令には反対していたとする説があるが、逃亡中の民間人射殺を明白な殺人として裁判不要・処置命令を下したのかもしれないね。

     野口悦二憲兵曹長は、上官命令であり、且つナップ少尉の行為が処刑に相当する犯罪行為であると確信を持って斬首したのであろう。
     であるから、報復判決は覚悟していたと思われる。
     だが、発令者の佐官隊長が懲役10年で、下士官の彼が懲役12年って、裁判官は感情的に判決したと批判されるべきケースだね。

     自決してしまった上野憲兵分隊長・堀江アキラ少佐については、死刑者を出すほどのケースではなかった事を思うと、残念なことだと思う。
     ただ、戦犯逮捕が迫った時に、信念を持って法戦に臨めるケースであったとしても、犯罪者として訴追される辱めを忌避するという考え方も、当時の日本人にはあったワケで、これを一概に否定するモンじゃないだろな。
     今後の検索資料によって、上司・部下に触れている部分がある可能性もあり、またこの自決が存命者の判決短縮に影響を与えた可能性もあるね。
    【2011.06.19 Sunday 21:29】 author :
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      【2017.06.24 Saturday 21:29】 author : スポンサードリンク
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