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1783:戦犯裁判:中華民国管轄・北京裁判:
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    戦犯裁判中華民国管轄北京裁判

     

    第80号法廷/門頭溝煤鉱公司事件


    起訴理由概要:白鳥は昭和13年6月以来、中英煤鉱公司に勤務し、16年12月今次大戦以来軍管理人となり当時石炭公定価と市価とに大なる開きを生じ不当に一般民衆を圧迫した。又、頭溝より北平に通ずる洋交橋の通行を禁止し、禁を犯す者を殴打した。この橋の修理あり自分の利を失うや北平三谷隊特務班長謝富富十をして門頭溝の商会長等50余名を逮捕して之に暴行を加えん。

     

     

    門頭溝煤鉱公司・白鳥吉喬管理人・千葉・48歳:47/11/29判決死刑>48/3/12銃殺
    ・穗積武子秘書:47/11/29判決無罪

     


    遺 書
    生を享けて五拾年、測らずも死刑の宣告を受く。生あれば必ず死あり、人生古来五拾年、豈短命ならんや。特に省みて受刑に相当する所業余に断じてなし。豈悲まんや。然れども余も人の子にして人の父なり。又人の夫なり。感慨なきを得ざるなり。今獄裡全窓の硝子に咲く氷花を賞玩して最後の運命を俟つ。乃ち恩の父兄、愛の妻子を想ひ、一書を草して托するに後事を以てせむとす。

    吉一よ、高次よ、日本は遂に敗れたのだ。一天万上の大君を始め奉り金枝玉葉の御身も均しく未曾有のご不自由に御堪えになって居られる。又今度の戦争に親も家も無くしたものは少くないのだ。悲しんではいけない。卑屈になってはならぬ、父は或は生きて御前達に会えぬかも知れぬ。然し父はどうならうと必ず御前達を守り続けて居る。安心して母上の教を守り「強く正しく明るく」身を鍛へ心を練り皇国恢宏の戦士たれ。父は未だ曽て何人をも偽らず、何人をも苦めた事もない。必ず御前達に温い手が延ばされ楽しい日が巡り来ることであろう。「北支の白鳥が世界の白鳥になった」と言はれる立派な人物になってお呉れ。そして二人共心を大きくして仲よくしてお呉れ。

    悌子よ、そちらの状況は十分に判った。今の自分はその原因等に就て考えても詮ない、明日を知らぬ身。...十分考えて君の考へ通りに処理して呉れ。二児は出来るだけ明朗に、そして余の欠点を受け継がぬように育成して、好む所に進ませて大成させてやって呉れ。....最後に祖国日本の速やかな復興を信じ聖寿の万歳を奉唱し、一族一門の和協を希ふ。余が霊魂は永恒に祖国及び各位を擁護す。皆安んじて所信に向って大道を邁進せられよ。

    【2014.09.07 Sunday 15:25】 author :
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      【2019.04.06 Saturday 15:25】 author : スポンサードリンク
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