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166:アメリカ/ 東部軍無裁判事件・東京空襲墜落B29搭乗員殺害事件
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    戦犯裁判アメリカ管轄・横浜裁判


    #265/東部軍無裁判・東京空襲墜落B29搭乗員殺害事件(一戸中佐事件・一ツ橋事件)


     B29-325機による1945/3/10の東京大空襲では、死者だけでも10万名以上、罹災100万8005名・全焼26万8358戸の被害を受けた。

     その際、茨城県筑波郡板橋村(現・つくばみらい市伊奈町)に墜落したB29搭乗員11名のうち生存者3名が俘虜になった。
     重体であったリランド・P・フィッシュバック少尉はトラックで東京憲兵隊司令部に運ばれたが、どの病院からも治療を拒否され、東部軍・園部六郎軍医中尉が診察に来たが、助かる見込みがないとして手当をせず帰隊。

     3/12に東部軍参謀・一戸公哉中佐の指示で、東京憲兵隊・本川貞憲兵中尉らは、フィッシュバック少尉を東京外国語学校(現・東京外国語大学)構内へ連行し、防空壕の中で斬首し埋めたという事件である。


    戦犯裁判は、1947/12/22〜1948/1/16
     東部軍参謀・一戸公哉中佐 死刑(再審25年)
     東京憲兵隊外事課内勤班長・本川貞憲兵中尉 斬首実行 死刑
     東京憲兵隊外事課内勤班・柳沢健一少尉 無罪
     東京憲兵隊外事課内勤班・桑原正雄憲兵曹長 埋葬 無期
     東部軍軍医部・園部六郎軍医中尉 治療拒否 2年
     東京憲兵隊外事課内勤・山中五郎憲兵曹長 無罪
     東部軍防衛班付・松本正一郎憲兵軍曹 無罪 ・・・であった。
     


     一夜にして、負傷者だけで5万名以上の市民が治療を待っている状況で、無差別爆撃実行犯を入院させようとし、また軍医の診察も行ったのだから、非人道的というワケじゃない。
     民間病院だって、被災者治療で手一杯だろ。
     
     憲兵司令官から全部隊に、軍律裁判無しの処刑示唆が出る前の出来事であるが、重体の1名のみを斬首している点から、処刑というより武士道裁判と同様、介錯という意識であったと思われる。


     東京空襲が無差別爆撃であった点を弁護方針にしていたと思われるので、再審減刑や無罪者があった点は良いが、受命者の本川中尉・銃殺、桑原曹長・無期はヒドイ話だ。
     また、園部軍医の懲役2年も、トリアージで抗弁が可能である。

     開き直って「復仇である」と主張した例があったかは知らないが、無差別爆撃は12分に復仇要件を満たしとるよ。
    【2011.06.13 Monday 10:51】 author :
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      【2017.10.27 Friday 10:51】 author : スポンサードリンク
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