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1478:オランダ管轄:メダン裁判:第13号法廷/西海岸州パダン警務部ス工作事件
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    戦犯裁判オランダ管轄メダン裁判

    第13号法廷/西海岸州パダン警務部ス工作事件

     

    起訴理由概要:昭和18年3月より翌年8月に至る間、スマトラ西海岸州内サわルントウニ・パダン・エマーハーフェンに於て警務部特高課員として自ら及び部下と共に検挙された被疑者の男女に対し組織的威圧行為を加え暴行拷問起訴件数47、多数の被疑者を死亡せしめた。
    判決の暴行致死認定は1件のみ

     

    西海岸州警務部特高課・杉村武雄陸軍特高課警部・富山:47/10/16求刑死刑>47/10/27判決死刑>48/2/4銃殺・37歳:弁護田所(トーマス裁判長)

    一般解説:ス工作とは、蘭印軍がスマトラ島に展開させていた大規模なスパイ組織を、摘発・壊滅させるために行ったスマトラ治安工作のことで、第25軍命令により48/9/20一斉検挙が開始され、約2000名を逮捕した事件である。
     遺書でも判る通り優秀有能な方だったようで、軍司令官から感状を与えられる殊勲を上げたのだが、その報復で、温厚なトーマス裁判長死刑判決3件のうちの最初の銃殺判決となった。ただ、判決後、裁判長は赦免嘆願を勧め、減刑嘆願書を提出したが却下されている。
     ス工作実行に際し、参謀本部から中野学校出身の将校4名が派遣され、バレンバン・バダン・メダン・アチェの各州政庁警務部の特高課長に就任し、スパイ組織摘発を指揮命令しているが、杉村警部は裁判中、受命行為である点を一切主張しなかったため、裁判長にも酌量されなかった。
     スパイに対する拷問虐待で死刑判決を下しているのだが、建前は兎も角、蘭軍はスパイを逮捕したら、無裁判・即決処刑してただろってんだ。
      遺 言
    天皇陛下万歳。
    大日本万歳。
    皇道に殉じ一億御民の人身御供、生贄として往生いたすにつき次の遺言をなす。
    誓願七生報国 合掌
    吾少青年の頃独学し傍ら父につき農を習ふ。
    21歳官界に入り38歳死する迄官職に従ひ今往生いたす。
    吾死は職に殉じ戦に殉じ皇道に殉じ時に殉じ国に殉ずるもの也。
    一代短命にして皇恩に報じ人類に益するところ微々無に似たり。
    吾少年にして志あり天下の為に微力を致さんとす。
    道を警官にとり四十歳社会の表裏を知り後政界に投じ国政の大事に参議せむとせり。
    吾今汝等にこれを求むるに非ず知らしむるのみ。
    今吾一代を顧み且は大楠公桜井駅訣別の故事を偲びつつ次の五訓を遺し汝及子孫の処世に資せんとす。
    1、神仏を敬信し、行住坐臥神に語らひ、仏に問ひ、すめらみことに帰一し奉り皇道に生くべし。
    日本人の信教天照法也。
    この中には神道も仏教も儒教もキリスト教も回教も含まれてあり。
    天皇帰一則忠孝の大本にして神に語らひ仏に問ひて進退するは是道程方便なり。
    汝は吾子なり。
    日本の子也。
    神の子也。
    2、聖典、英傑を師として身を修めこれを斉へ、何れの道を撰ぶとも其最高を期すべし。
    真理に神儒仏等世界の聖典を師とし、行業に世界の英雄、傑人を師とせば一代長久過誤なからん。
    一度業を目途せば其の第一人者たることを志すべし。
    是但位階の意ならず。
    3、世界を広くし過去現在未来を長くし雄大高遠の事を人生の目標とせよ。
    汝等は吾子なり、日本の子なり。
    亜細亜の子なり。
    世界の子なり。
    居常世界地図を離るること勿れ。
    志して成るは百に一なり。
    思はざれば万が一にも成り難し。
    されば人生の目標は雄大且高遠なるをなるを可とし且一歩より踏め。
    夫れ現代を見れば人智極れりと思ふことも未来より見れば幼稚ならん。
    されば現代人智は百階の十階に過ぎず。
    思ふべし。
    夫れ世界三大宗教三大思想を一呑みとする意気こそ肝要なれ。
    自然は偉大にして人智は余りにも小なり。
    誰か鶏卵を製作し、一草の種を発明せるものあらん。
    学び考へよ。
    4、神仏、君親、衆人、衆物の恩を識り、報恩慈悲の念を離るること勿れ。
    智恩は大慈悲の源にして大慈悲は大知、大仁、大勇、大和の本なり。
    5,苦難を懼れず苦難に勝て。
    死を軽んぜず死を恐るること勿れ。
    夫れ大志、大願は則大苦難と知れ。
    克己忍耐何事も決死の覚悟たれ。
    夫れ死は一代の最大事なれば死を軽んずべからず。
    死は必ず悠久の大義の裡に見出すべし。
    されば悠久の生命を与へられん。
    何ぞ死を怖るる所以あらんや。
    人罰を怖れて神罰を軽んずること勿れ。
    右五つの条々多にして只誠の心より出づるもの夫れ因たり。
    果たり。
    言ふに易く行ふに難しと雖も、一人成り難きは同志を求め一代成り難きは末代に及ぶべし。
    吾は祖先の延長にして汝等は父が身魂の延長なり。
    志を大政治家に大科学者に大宗教家に大文豪に、或は何れに立つるも、今にして心掛け且は主君の仇、親の仇を報ずる程の熱血と真摯あらば豈何事か成らざらん哉。
    父今死に際し、五尺の肉塊、夫れ地中に朽つるとも霊血百万諸人に蘇り、内殻の不自由も解放されたる魂は、無限の自由と久遠の生命を得て宇宙万里自在の馳躯をなし、常栄長久何時如何なる所と雖も、汝等在る所、父の霊魂は瞬時も離れず、加護しあるを知れ。
    夫れ悲嘆憂惑は男児の禁、大智大勇明朗敢然と征け。
    無限の愛の象徴吾子、武よ、誠よ、麗子よ、母と共に永久に幸あれ。合掌
       鉄格子子の顔うつる月みたり
       さわやかに心もすめり秋の空(死刑判決の日)
    【2013.06.28 Friday 00:29】 author :
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      【2019.04.06 Saturday 00:29】 author : スポンサードリンク
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